
前の職場を辞める前
御飯の炊ける匂いで吐き気を催すようになっていた。
その場にいるのが嫌でたまらなかった。
またこの感じ。
気付けばいつも似たような思いをしている気がする。
同じことを繰り返しているなと思ってはいる。
自分がスパッと辞めていないせいなのだが。
気持ちを少しでも静めようと
1人の時に、音楽を流していた。
癒しを求めると クラシックとゲーム音楽が多かった。
怒りのボルテージを下げてくれる。
ゲーム音楽をギターでカバーしている人は沢山いるが
私はこちら方のクラシックギターでのカバーをよく流していた。
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FF10の『スピラの情景』という曲。
巨大な鯨のような『シン』という怪物が不定期に襲ってくる、『スピラ』という世界。
『召喚士』(今でいう神主さんや巫女さんの様な)が寺院巡りで力を付け
自らの死と引き換えに『シン』を倒しても
暫くすると復活してしまうという負のループ。
それでも復活してこないそのつかの間(ゲームでは『ナギ節』という。)を
求めて、次々と新しい召喚士たちが挑んでいく。
この曲は『シン』に襲われた直後の復興さなかの町で流れていた。
悲しさもありつつ前向きに行動している人々と風景が煌めいていて。
それに加え海風爽やかに香るこの曲がまたいい雰囲気を出してくれて。
ゲーム音楽の中でも1番聴いている曲かもしれない。
町が襲われた後、召喚士が死者を弔う『異界送り』のシーンがある。
夕日を背景に海の上で厳かな歌と巫女が舞うのだが
このゲームで1番といっていいぐらいの見どころだと思う。
その光景を見て主人公の少年は次なんてなければいいと呟くのだが、
若干負のループに入っている気がする私も、凪節を待っている。
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